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ネットワーク技術の概要として、通信方式の種類、アドレスの種類、ネットワーク機器の種類、配線規格の種類、等を取り上げます。
前ページまでと同じ内容は、緑色文字で記載いたします。
補足説明(間接的な事柄の説明 等)は、灰色文字で記載いたします。

目次

通信方式の種類(7階層とは直接は関係なく)

通信方式の入門として次の動画が参考になります。

コネクション型

  • 通信を開始しる前に、相手との間で接続を確立する。
  • 通信最中はデータが届いていることを確認する。
  • 届いている確認が取れなければ、再送する。

コネクションレス型

  • 接続の確立や切断等はしない。
  • 通信最中もデータが届いているか確認しない。
  • ラジオ通信等の信頼性よりも速度やリアルタイム性を重視する場合に用いられることが多い。

通信方式の一覧表

主な通信方式
通信方式概要
専用回線2拠点を直接ケーブルで直接つなぐ。
交換回線パケット交換ADSLや光など 、 常時接続していても回線を独占しない方式。
回線交換ISDNや電話回線など 、接続している間回線を独占する方式。
主な通信方式の比較
通信方式拠点回線帯域保証運用コストインタフェース値段
専用回線2拠点占有高い接続先ごと定額制で距離と帯域に応じる
交換回線パケット交換複数拠点共有×安い共有定額制で帯域に応じる
回線交換省略占有安い省略重量課金

回線交換方式

  • 従来の電話で利用されてきた方式で歴史が長い。
  • 複数の回線に対して交換機が中継処理を行う。
  • 通信をしたい場合には交換機に目的のコンピュータと回線を接続してもらう。
  • 双方が直接接続されている形になる。

パケット交換方式

  • コンピュータ通信で回線を使用する方法の一つ。
  • コンピュータやルーター間には通常は回線が1つしかない。
  • 沢山の人々(コンピュータ)で、回線の共同利用を可能にしている
  • データを「パケット」という小さなサイズに分割している。
  • パケット交換を用いて通信することを「パケット通信」という。
  • 物理的な回線数が圧倒的に減らせる。
  • インターネットの様な大規模ネットワークが存在可能となる。
  • ネットワークの混雑度によって応答が遅くなったり通信時間が長くなったりする。

アドレス

各パソコン等の機器を区別するための住所の様なもの。

MACアドレス とは

macaddress

  • NICに、工場出荷時から付けられているアドレス。
  • 16進数で表記する。
  • スイッチはこのアドレスを判別出来る。

ユニキャストアドレス とは

ユニキャスト
特定の1台を指定する為のアドレス。

ブロードキャストアドレス とは

ブロードキャスト
同一ネットワーク内の全てのデバイスを指定するアドレス。

マルチキャストアドレス とは

マルチキャスト
ある特定のグループに属するデバイスを指定する為のアドレス。

ネットワーク機器

NIC(Network Interface Card) とは

nic

  • パソコン(ネットワーク機器)の部品。
  • LANケーブルの差込口。
  • 一般的にはLANカード(ランカード)と呼ばれることが多い。
  • ネットワークアダプタなどとも呼ばれる。

リピーター とは

リピーター

  • 主に物理層で働く装置。
  • LANケーブルは最大100mまでである。
  • 中継器であり、電気信号(信号)を増幅して延長する役割。

ハブ とは

hub

  • 主に物理層で働く装置。
  • ポート全てがコリジョンドメインである。

ブリッジ とは

  • 主にデータリンク層で働く装置。
  • ネットワークを延長するための機器である。

スイッチ とは

catalyst2960x

  • 主にデータリンク層で働く装置。
  • 各ポートがコリジョンドメインである。

ルータ とは

cisco892

  • 主にネットワーク層で働く装置。
  • 各インターフェースがブロードキャストドメインである。

配線における規格

Ethernet とは

ethnetcable

  • 現在主流のLANの規格
  • UTPケーブルを使用
  • コネクタの形状はRJ-45

トークンリング、FDDI とは

token

  • IBMによって提唱された規格
  • トークンと呼ばれるパケットがネットワーク内を巡回している。
  • トークンがデータを運ぶ。

同軸ケーブル とは

同軸ケーブル

  • 線の真ん中に銅の線があるケーブル。
  • ノイズに強い。
  • ケーブル自体が太い。

UTPケーブル とは

utpcable

  • ツイストペアケーブル
  • ケーブルの内部構造は以下の特徴である。
    (ケーブル内部に、細い線が入っている。)
    • 8本(4対)の銅線
    • 2本で1対
    • 1対(ペア)毎にねじってある。
    • 線は色分けがしてある。

ストレートケーブルとクロスケーブル とは

stratecableclasscable

  • ストレートの内部配線:コネクタの両端で順番が同じ
  • クロス  の内部配線:コネクタの両端での場所が入れ替わっている。
     例):3番目・6番目の対
       :1番目・2番目の対

光ファイバケーブル とは

  • 光通信を行うためのケーブル
  • 通信速度は、1Gbpsやそれ以上を実現する。
  • コネクタにSCコネクタなどを使っている。