【IOS】VLAN

VLANの概要や設定に関する問題集です。VLAN ID、アクセスリンクトとトランクリンク、VPTモード、VLAN間ルーティングなどを取り上げています。問題の動きを確認するために実機やPacket Tracer等を用いて試してみるのは、さらに効果的です。
レベルとしては基礎的な問題だけに絞ってあります。質問などありましたら、Line公式から無料で受け付けています。お気軽にどうぞ。

VLAN

問1
VLANについて、以下設定を行いたい場合のコマンドを1つ選択してください。
・設定したい内容:このスイッチからVTPアドバタイズメントが、隣のスイッチに通知されること。

(1) グローバルコンフィグレーションモードで vtp mode enable と入力する。
(2) グローバルコンフィグレーションモードで vtp mode transparent と入力する。
(3) グローバルコンフィグレーションモードで vtp mode server と入力する。
(4) 特権モードで vtp server と入力する。
(5) デフォルトでserverモードになっているため、設定をしなくて良い。

[    ]

(答え)(5)
 
デフォルトのサーバモードの状態で、VTPアドバタイズメントが隣のスイッチに通知される為、特に設定を変更する必要はありません。

問2
VLANの特徴を2つ選択してください。

(1) 物理構成に寄らず、論理的なグループを作成できる。
(2) VLANを変更するには、物理構成を変更するしか方法はない。
(3) VLANを構成するには、ルーターのコンソールから変更する。
(4) 異なるVLAN同士ので通信が可能になる。
(5) ネットワークの構成が単純になり管理が容易になる。
(6) ネットワークの全体の通信負荷を分散できる。

[    ]

(答え)(1) ,(6)
 
VLANを構成する目的としては、レイヤー2スイッチで論理的なグループを構成できる点がある。(1)
VLANを使いネットワークを分割することで、ネットワーク全体にブロードキャストの通信が
送付(ARPリクエストのフラッティング)されずに、一つのVLAN内のみに留めるが出来る。(6)

問3
Ciscoスイッチにおいて、初期値で割り当てられているVLANの番号を複数選択してください。

(1) 0
(2) 1
(3) 1002
(4) 1003
(5) 1004
(6) 1005

[    ]

(答え)(2) ,(3) ,(4) ,(5) ,(6)
 
シスコスイッチの初期値のVLAN番号は以下となっています。
VLAN 1  ・・・ default
VLAN 1002 ・・・ fddi-default
VLAN 1003 ・・・ token-ring-default
VLAN 1004 ・・・ fddinet-default
VLAN 1005 ・・・ trnet-default

問4
VLAN機能のあるCiscoのスイッチにはアクセスポートとトランクポートの2種類のポートがありますが
アクセスポートの説明として正しいものを3つ選択してください。

(1) メンテナンス用の特殊なポートである。
(2) アクセスポートで運用されていることを確認するコマンドは「show vlan」である。 
(3) 複数のVLANに所属しているポートである。
(4) 1つのVLANのみに所属しているポートである。
(5) 主にパソコンなどのデバイスと接続させるために設定する。

[    ]

(答え)
(2) ,(4),(5)
 
Ciscoのスイッチは、初期値ではアクセスポートが設定されていますが、
設定内容を確認するには、show vlanコマンドを入力してpotsの箇所から確認します。(2)
アクセスポートは1つのVLANのみに所属しています。(4)
アクセスポートの用途としては、主にパソコン等と接続する為となります(5)
パソコンは基本的は複数のVLANに接続することが出来ませんのでスイッチのアクセスポートに接続します。

問5
VLAN機能のあるCiscoのスイッチにはアクセスポートとトランクポートの2種類のポートがありますが
トランクポートの説明として正しいものを3つ選択してください。

(1) 主にスイッチ同士を接続させるために設定するポートである。
(2) 1つのVLANフレームのみを転送するポートである。
(3) ポートが少ないスイッチでも複数のVLANを運用することが可能となる。
(4) 複数のVLANに所属しているポートである。
(5) IEEE 802.1Qという技術があり、一般的にはタグVLANと呼ばれている。

[    ]

(答え)(1) ,(3) ,(5)
 
Ciscoのスイッチで、1つのポートに対し複数のVLANを割り当てることが出来るのが、
トランクポートです。(4)
 実際に企業などでVLANを構築する場合、複数のVLANを運用する事が多い為、
スイッチや、ポートとケーブルの数の節約の為にもトランクポートの運用は
一般的となっています。(3)
トランクポートは主にスイッチ同士の接続に使用します。(1)

問6
ファーストイーサネット 0/1のポートをトランクポートに設定するコマンドを(1)~(5)から選択してください。
Switch>enable
Switch#configure terminal
Switch(config)#interface fastethernet 0/1
Switch(config-if)#【               】

(1)switch port mode access
(2)vtp mode transparent
(3)vtp mode server
(4)switch port mode trunk
(5)trunk mode enable

[    ]

(答え)(4) switch port mode trunk
 
ポートをトランクモードにするには、インターフェースコンフィグレーションモードで
switch port mode trunkを入力します。

問7
vlan情報を簡潔に表示するコマンドを(1)~(5)から選択してください。

(1)show vlans
(2)show vlan status
(3)show vlan detail
(4)show vlan brief
(5)show status vlan

[    ]

(答え)(4) show vlan brief

問8
スイッチ同士を直接接続する方法を(1)~(5)から選択してください。

(1)ロールオーバーケーブルで接続する。
(2)UTPストレートケーブルで接続する。
(3)UTPクロスケーブルで接続する。
(4)USBケーブルで接続する。
(5)スイッチ同士は直接接続できない。

[    ]

(答え)(3)UTPクロスケーブルで接続する。
 
スイッチ同士を接続する場合はUTPクロスケーブルを使用します。

問9
VTPの説明として正しいものを(1)~(5)から選択してください。

(1)シスコ独自のプロトコルである。
(2)VTPを利用するにはポートをトランクポートに設定する。
(3)VTPには「サーバ」「クライアント」「トランスペアレント」の3つのモードがある。
(4)VTPのモードはデフォルトでは、クライアントモードに設定されている。
(5)VTPを利用すると1台のスイッチに対して変更を行うとスイッチ全体に情報が伝達される。

[    ]

(答え)(1),(2),(3),(5)
 
シスコ独自のプロトコルである(1)VTP(VLAN Trunking Protocol)を使うことにより、VLAN情報の追加等を1台のスイッチに行うことで全体に反映させることが出来る。(5)
又、VTPのモードはデフォルトで「サーバーモード」に設定されている。(4)

問10
VTPのモードの特徴として正しいものを(1)~(5)から選択してください。

(1)サーバモードは、VLANの作成、変更、削除をすることが出来る。
(2)クライアントモードは、VLANの作成、変更、削除をすることが出来ない。
(3)トランスペアレントモードと、サーバモードの違いは、アドバタイズメントでの同期も転送もされない事である。
(4)クライアントモードでは、アドバタイズメントの同期と転送を行うのみである。
(5)トランクリンクモードでは、アドバタイズメントを受信しない。

[    ]

(答え)(1),(2),(3),(4)
 
(5)トランクリンクモードというモードはありません。
 
VTPを利用することで以下の変更をネットワーク全体で同期することが出来ます。
【VLANの作成・変更。削除、アドバタイズメントの転送・同期】
 
・サーバモードは、全てを行うことが出来ます。
・クライアントモードは、受信専用モードの為、アドバタイズメントの転送・同期のみ可能です。
・トランスペアレントモードはスタンドアロンのモードの為、アドバタイズメントは非同期となります。

その他