ルーティング2
ダイナミック(動的)ルーティングの代表例として、RIPの動きを取り上げています。隣接ルーター同士で情報交換する様子を具体的なIPを示しながら例示します。ルーティング開始からコンバージェンスするまでの一連の流れを説明します。質問などありましたら、お気軽にどうぞ。
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ルーティング

目次

例)RIPでの経路情報作成のやり取り

例)RIPの経路情報作成の詳細

1.RIP開始時

RouterA
宛先インターフェースネクストホップホップ数
10.0.0.0/8E0直接接続0
172.16.0.0/16S0直接接続0
表1-A
RouterB
宛先インターフェースネクストホップホップ数
172.16.0.0/16S0直接接続0
192.168.1.0/24E0直接接続0
表1-B

2.RIP開始後 初回送信(B→A)

RouterBは、ホップ数に1プラスした下記の情報をRouterAに送る
宛先インターフェースネクストホップホップ数
172.16.0.0/16S0 よりRouterB より1
192.168.1.0/24S0 よりRouterB より1
表2-BA
RouterAでは、受け取った情報(表2-BA)と自分のルーティングテーブル(表1-A)を比較し、
同じ宛先が存在した場合はホップ数の小さいほうを採用し、
同じ宛先がなかった場合はそのルートをルーティングテーブルに作成する。
宛先インターフェースネクストホップホップ数
10.0.0.0/8E0直接接続0
172.16.0.0/16S0直接接続0

[    ]

(答え)
192.168.1.0/24

S0

[    ]

(答え)
172.16.3.2

1
表2-A

3.次に 送信(A→B)

RouterAは、ホップ数に1プラスした下記の情報をRouterBに送る
宛先インターフェースネクストホップホップ数
10.0.0.0/8S0 よりRouterA より1
172.16.0.0/16S0 よりRouterA より1
192.168.1.0/24S0 よりRouterA より2
表3-AB
RouterBでは、受け取った情報(表3-AB)と自分のルーティングテーブル(表1-B)を比較し、
同じ宛先が存在した場合はホップ数の小さいほうを採用し、
同じ宛先がなかった場合はそのルートをルーティングテーブルに作成する。
宛先インターフェースネクストホップホップ数
172.16.0.0/16S0直接接続0
192.168.1.0/24E0直接接続0

[    ]

(答え)
10.0.0.0/8

S0

[    ]

(答え)
172.16.3.1

1
表3-B

4.ここまで来て(RIP開始から50秒後頃)

宛先インターフェースネクストホップホップ数
10.0.0.0/8E0直接接続0
172.16.0.0/16S0直接接続0
192.168.1.0/24S0172.16.3.21
表4-A(表2-A と同じ)
宛先インターフェースネクストホップホップ数
172.16.0.0/16S0直接接続0
192.168.1.0/24E0直接接続0
10.0.0.0/8E0172.16.3.11
表4-B(表3-B と同じ)

5.ルータ起動から60秒後頃

RouterBは、ホップ数に1プラスした下記の情報をRouterAに送る
宛先インターフェースネクストホップホップ数
172.16.0.0/16S0 よりRouterB より1
192.168.1.0/24S0 よりRouterB より1
10.0.0.0/8S0 よりRouterB より2
表5-BA

RouterAは 情報(表5-BA)を受け取るが、現在自分の持っているルーティングテーブル(表4-A)と比較し受け取った情報は全てホップ数が大きいため何も変わらない

この状態になれば[    ]である

(答え)コンバージェンス

「4.ここまで来て(RIP開始から50秒後頃)」でコンバージェンスし、ずっとそのままである。

 
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